2014年6月29日日曜日

南イタリア自転車ぶらり旅(第二十五日)

第二十五日 6月28日 ナポリからラティーナまで鉄道移動。

 午後の列車に乗る予定なので午前中ナポリ市内を回る。どこへ行っても最初に感じた印象は変わらない。8割以上の道路を石張りしてくれているのでともかくチャリでは走りにくい。押して歩道を歩く方が気が楽である。そういう状況の中、何とか昼にはナポリらしいピザを食べたいと今度はナポリ中央駅周辺を探す。どうもぴんと来る店がない。どの店にも客がいない。客がいないということはあまり人気がないということになるのだが、人だかりがしているピザ屋なんて見て回った限りではない。
 ピザ専門店で1950年創業だから、60年以上やってきたのだから客を途絶えさせないものをもっているはずだという怪しい仮説の下、ソフィアという名の店に入った。外で客寄せしているおじさんが自転車は俺が見張ってるから安心して食べられるよという誘いに乗ってしまったといった方がいい。店に入ってわかったことは、ソフィアとは往年の名女優ソフィア・ローレンから頂いていることで、これは期待できるかな、と思ったが、結果は普通でした。いままでイタリアで食べた一番美味しいと思ったピザは、昨年の南欧自転車ぶらり旅で昼に食べたエンポリのピザであったが、それには遙かに及ばず。生地は厚さはまあ薄いけどトマトソースがたっぷりのっているのはいいが、肝心のアンチョビなどがほんのちょっとしか載っていない。ほとんどトマト味で食べる感じで、シシリアンという名に恥じるのではとおもった。


 本日の宿泊地のラティーナはナポリとローマの三分の二ぐらいのところで、ローマまであと60キロちょっとというとろにある。明日ローマまで列車で一時間程度で到着できる。ラティーナについては何の知識もないが、地図を見ると中心部が道路で囲われているので、古い時代の壁などが残っているかなと思ったが、ここ100年以内ぐらいに都市的な形を成したと思われる街で、古いものは殆どなく、道も車の通行を前提にした幅員で統一されており、路地がない。ローマの大学の分校のようなものもあり、街の大きさに比して立派な病院がある。メインストリートのブティックなども品のいいものがショーウィンドーを飾っている。
アッピア街道と同じ松の並木
ラティーナのメインストリート
一番印象に残ったのは、低層部は一流の銀行などのテナントが入り活用されているのだが、高層部がスケルトンで最上部の数回だけ外装まで施したあと工事をやめてしまっているビルである。この国には住宅だけでなく工場などもスケルトンまで造ってあとはそのままという建物をあちこちでみかけたが、オフィスビルの高層部だけを放置しているのははじめて見ました。
やけに細い柱が気になるがセンターコアで支えているようだ

上の何層かで最終的な仕上げの形がわかる
途中階の床版はむきだしのまま

本日の走行距離    26キロ
本日の鉄道移動距離  153キロ

<本日のホテル>
ラティーナ
Hotel De La Ville Centrale ☆ ☆ ☆ ☆
49ユーロ



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