2018年10月3日水曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第二十日

1,ローマの休日はきつい
 ローマ二日目、今日は公共交通機関を使って徒歩で行動しようと決めていたので、朝ホテルを出て一番最初のタバッキ(タバコや新聞を売っている街のキヨスク)でメトロ・トラム・バス24時間乗り放題で7ユーロという切符を買った。
 昨日の自転車でのローマ巡りでテルミニ駅とスペイン広場などの繁華街の位置関係などがわかったようで、実はよくわからない。ローマはイタリアの首都であるから、街の機能としては官庁街やオフィス街などがあって、それに繁華街や歓楽街が付随するのが普通だと思う。ところがローマでは国会議事堂や関係省庁が入る霞ヶ関的な場所がわからないのだ。
 ともかく繁華街には夥しい数の環境客が押し寄せる。平日なんて関係ない。警察も要所要所は車を進入させないでほこ天にしたりして、観光客に配慮している。スペイン広場など階段の6,7割がベンチのようになっていて、斜面に観光客が座っている。それを下から見上げて写真に撮っている観光客という構図で、何か落ち着かない。
 実は今回、日本人がつくるちゃんとした日本食が食いたいという欲望が湧かない。でも、20日ぶりで食べてみようと云うことで、昼飯をいただくために「濱清」さんにお邪魔した。食べたのは焼き魚定食、魚は三枚おろしにした鰺の身を焼いたものを大根おろしとレモンでいただくオーソドックスなもので、無論美味しゅうございました。
 
漬け物がとりわけ美味しゅうございました
そして明日は午前中から帰国の支度をして、15時15分発のアリタリア直行便で帰ります。今回のブログはこれが最終回です。長らくご愛読いただきありがとうございました。読んでいただいているという実感が翌日の活力になっておりました。

2,本日のホテル
 昨日と同じ「ピエモンテの春 ホテル」。二日目になるとタオルも替えてくれない、シャンプーはないなど整備水準が落ちるのは仕方がないのか。

2018年10月2日火曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第十九日

1,本日の行程
 Civitavecchiaは少し雲があるがまずまずの天気である。昼過ぎにローマに着くような電車は10時台の2本のうちどちらかとなる。それまで時間があるので、Civitavecchia市内を昨日より少し広範囲に街並み探訪を実施した。基本的に成果はなかったが、戻ってくる途中で昨日訪問した日本聖殉教者教会を再訪した。朝から開いているようで、私が訪れたときには誰もいないので、写真を撮影させていただいた。ソニーのミラーレス一眼なのでブログに載せるには重すぎるので載せていません。支倉さんにもお別れを告げに行きました。今回はお顔がしっかり確認できると思います。
 
右手に持っているのはローマ法王への親書?
そしてCivitavecchia駅からローマテルミニ駅を目指す。途中雲が厚くなってきてローマに近づいた時にはホームが濡れていた。しかし雨にはあたることなく、テルミニ駅に近いホテルへ到着。とりあえず荷物をおいて、身軽になった状態で自転車に乗ってローマの街並み探訪へ出発。はじめにホテルから近いサンタ・プラッセデ教会をめざすが、どうも月曜日でお休みみたい。そこでナビなど気にしないで思う方向へ進みながら、街並みとの邂逅を期待する。しかし前にも感じたがローマの街並みは床(舗装)が黒いピンコロが主流のため、ともかく華がない。
 
床がパットしない。自転車には振動がきつい

このピンコロは程度がいい方、すきまがまちまちなのでピンヒールでは歩かない方がいい

これが一番よかった街並み。でも車道がピンコロで歩道がアスファルトは変じゃないか
今回は結構じっくりと見て回ったが、収穫は殆どない。ローマに街並みはない。ということで、今まで見たことがなかったパンテオンに行ってきました。
 
二千年ぐらい経過しているらしいがしっかりしている

中は直径30メートルの無柱空間。真ん中に空がのぞく
スポレートの「塔の橋」もそうだが、なんでこんなむずかしい構造物を昔の人は作ってしまうのか。そして二千年もの年月を積み重ねても平然としている。すごいね、昔の人の技術は。
 ローマについていいことが一つ。いつでも飯が食えること。腹が減ったので今日は夕方の5時にがっつりカフェ飯を食べた、これが本来のことだと思うが、7時か8時にならないと仕事を始めないレストランの慣習には最後までなじめなかった。
2,本日のホテル
 「Hotel Principe di Piemonte」テルミニから1キロ位の至近で、帰りの空港行きの電車に乗るのに好都合。したがってここに2泊します。価格は44ユーロ×2日です。

2018年10月1日月曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第十八日

1,本日の行程
 Spoletoは今日も晴天。本日はローマテルミニで乗り継いでCivitavecchiaまで移動するつもり。Spoleto発12:50で行けば15時過ぎにはCivitavecchiaに着ける。
  結局一本早い電車でローマテルミニまで行き、そこで昼飯を食べたりして別のレッジョナーレ(普通列車)に乗ってCivitavecchioへ。
この駅は普通列車しか止まりません


テルミニ駅も普通列車はメインホームではなく駅から離れたホーム

チャリユキは落ち着いている
Civitavecchioはローマの外港としてローマ時代からひらかれていたが、ここへ来たのはそういう古い港町であるから雰囲気のいい街並みもあるのではないかという思惑と、もう一つは400年前、伊達政宗の命で、支倉常長が石巻で船を建造し、その船で太平洋を越えてメキシコに行き、陸路大西洋岸に出て再び船でスペインにと渡る。スペインからは陸路で地中海岸沿いを移動し、ジェノバから船に乗って降りたのがCivitavecchio港なのである。ここには支倉常長の銅像と戦国時代に長崎で殉教したキリシタンや宣教師26人の殉教者のために建てられた日本殉教者教会があるのでそれを見たかったのです。
日曜日で好天と来てイタリアの若者は大騒ぎ
背後の光が強いので顔が見えませんが寂しそうでありました
日本聖殉教者教会とはどこにも書いてないけど、中には日本語と日本人(長谷川路可)の壁画がある
明るいイタリア人はそれはそれでいいのですが、支倉さんは誰も注目する人もなくひっそりと立っていました。そして日本聖殉教者教会ですが、5時半にならないと開かないため、その時間に出かけてみました。中はそんなに大きくはありませんが、並みの教会と同じくらい。会堂にはおばあさんがひとり隅の方に腰掛けていました。無論イタリア人です。なにをするでもなくただじっとしていました。そして祭壇脇にひとりの教会守のようなひとと白い聖衣を着た日本人かもしれないという男性がひとり、なにをするでもなくおります。とても写真機など構えられません。敬虔な信者が殉教者を思いやる感じが伝わってきます。毎日毎日こうしているかと思うととても観光者の乗りでカメラを構えたりすることは出来ませんでした。イタリアへ行く日本人はクリスチャンであろうとなかろうとここへは行って見るべきです。
2,本日のホテル
 「5 rooms affittacamere」44ユーロ。
 
何と駅の2階の左端が今夜の部屋です

グラディエーターの写真は気持ち悪いけどツインです