第十八日 6月21日 カマラータから電車でパレルモまで
このようにナビは旅を続けていくために不可欠なものだが、前にも書いたがwifiルーターで携帯の電波を受信できないとナビとして役に立たないもの(ミシュラン、グーグルの地図など)とSygicのように携帯本体に地図が内蔵されているので電波が来ても来なくても関係ないものがある。ナビとしてはwifiルーターがなくても何とかなるが、それ以外の諸々の外部とのやりとり(イタリア国鉄の時刻表、ホテルの予約、電話連絡はスカイプ等々)が必要になるのでwifiルーターは大事なのだが、どうも安定しないのだ。だから大きな街に行って「3」の携帯電話屋に見てもらおうと思って、今日はパレルモをめざした。
パレルモの人口は66万人でイタリアでも第5位の大都市である。街並みハンターを自称する小生はこれまでも大都市ではあまり成果に恵まれなかった。道も広い、立派な建物が並んでいる、クルマの数が夥しい。だけど素晴らしい街並みとの出会いはなかなか望めないのだ。今日、半日自転車と徒歩で回ってみたが、結果はやはり他の大都市と同じであった。強いていえば、クアトロ・カンティ(四つ角)と呼ばれるマグエダ通りとエマヌエレ通りの交差点に立つ建物が四つ角に向かっていろいろな像が並んでいる。これもバロック建築なのかもしれないけど、それぞれの建物の用途が違っていて、一つは教会になっている。つまり一人の事業者が同じ意匠で作り上げたというのでなく、建築家は同じかもしれないが、建て主が違っていてそれらをまとめ上げたプロデューサーがいるのではないか。
世界一有名な交差点は渋谷駅前のスクランブル交差点であるが、パレルモの方も結構有名であるからカメラを持って撮影する人が多い。東京でも京橋の交差点はある生命保険会社が四つの角の敷地をすべて所有しており、ここ何年かですべて建て替えてしまった。建て替えたものを見ると同じ所有者であることを敢えて隠しているように思えるが、パレルモのこんな試みはおしゃれですよ(後の祭りか)。
今日は土曜日で休日であったためかマグエダ通りはクルマを全面排除して歩行者天国になっている。どこに行っても小さいクルマが氾濫しているこの国でこの歩行者天国はどのていど普及しているのか知らないが、クルマを閉め出す荒療治はどの街でも必要だと思う。でもこれだけクルマが普及しているから鉄道が通っていない街でも人の行き来は結構頻繁になるというメリットもあるのだが。
背中側にも二つあるのでクアトロカンティ(四隅?) |
クルマもいないが人も少ない歩行者天国 |
いわずと知れたボンゴレ |
本日の走行距離 10キロ(仮)
本日の鉄道移動距離 100キロ
<本日のホテル>
パレルモ
Hotel Moderno
45ユーロ
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