2014年6月21日土曜日

南イタリア自転車ぶらり旅(第十七日)

第十七日 6月20日 アグリジェントからかカマラータSGGまで鉄道移動。カマラータSGG駅からパレッツォ アドリアーノ往復がチャリ走行

 シチリアに入ってからずーと考え続けてきたチャリ走行を実行する日が来た。天気は快晴、今日やるしかないでしょという意気込みで朝から動く。

 パレッツォ アドリアーノは「ニューシネマパラダイス」で映画館のある広場の一角としてロケで使われたらしい。映画館は架空であるが、映画の中の教会は実在しているといわれる。それがここパレッツォ アドリアーノにあるのだ。 ニューシネマパラダイスは監督で脚本も書いたP トルナトーレが30代前半に制作したものである。この映画が大好きなのは、映写技師アドリアーノと映写技師の仕事にあこがれる少年トトとのやりとりにつきる。したがって映画が見たい人々が映画館に入りきれなくて、外の壁に映して喝采を受けるシーンなどが撮影されたであろうパレッツォ アドリアーノに行きたかった。それにこの村はシチリアでも一番行きにくいところにある。この村が今どうなっているのか、街並みはあるのか、もう老人ばかりの村になっているのではないか、実際に行って見ないことには語れない。まずiPhoneのアプリのTopoProfilerによる本日のコースと高低図を見ていただきます。
経験のない高低差


 前半にくる最大高低差481メートルの上りと最高標高が900メートルを超えていることに注目していただきい。ツールドフランスでもカテゴリーが3級、ひょっとすると2級並みの坂である。10%の坂もある。ここの坂は乗車は途中までかなりを押して上がった。押しで上がると時速5キロくらい、乗車だと11キロくらい。そして最高標高の場所が以下の写真である。もう押さなくてすむこの最高標高点がどんなに待ち遠しかったか。以降は割合スムーズに進みパレッツォ アドリアーノについたのが丁度12時頃、所要時間3時間であった。
向こう側で道路が下っている
パラッツォ アドリアーノ遠景
パレッツォ アドリアーノは「ニューシネマパラダイス」好きでなく、街並みハンターとしても訪れてよかったと思える町でした。丁度昼時でしたが、バールなど店屋にも活気があり、老人ばかりなんてとんでもなく、若者、子供なども村を歩き回っています。肝心の広場もいまでも村の中心として人が出ているようです。というよりも、「ニューシネマパラダイス」がらみの掲示やお土産屋などは全くありません。それでもなんか明るくて、元気をもらえそうな村なのです。
はじめて見る舗石の並べ方

教会
こういう街並みが街全体に広がる



 戻りは快調で最後の9キロを残すところまで押しはなかったのですが、最後の250メートルのだらだらした上り坂がもう足が残っていなかったので上れず押しました。そして今日のホテルがあるカマラータに来てこの街の急な傾斜に高密度の住宅にびっくりさせられるが、どうしてこんな場所にこれだけ高密度、高集積の住宅を造らねばならないのかわけがわからない、道など階段かジェットコースターの線路のような急坂です。
これは望遠で撮ったものではありません


本日の走行距離   87キロ
本日の鉄道移動距離 約50キロ

<本日のホテル>
Cammarata
Halykos Hotel
35ユーロ 




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