2014年6月15日日曜日

南イタリア自転車ぶらり旅(第十一日)

第十一日 6月14日   ターラントからレッジオ ディ カラブリオまで列車移動

 昨晩の期待は半ば実現し、半ば実現しなかった。ワールドカップの全試合を生中継してくれるかもという期待は裏切られたが、スペイン対オランダ戦は生中継であった。前回の優勝国が前回の準優勝国に1対5で負けるのは意外であったが、それよりもオランダのサッカーのレベルの高さに驚く。ロッペンの個人技はメッシ並みである。あれでは何人デフェンスがいても振り切られてしまう。体の切れが抜群なのだ。それに引き替え精彩を欠いたスペインは予選突破のためには残り2試合をすべて勝たないとむずかしい。
 日本戦は生中継は無理だと思うのは、その前にイタリアの初戦があるからで、イタリアが勝っても負けても日本戦の勝ち負けなど目にないだろう。


 今日は二日目の移動日。ターラントのホテルを7時過ぎに出て、旧市内を見て回る。街並みはできあがっているかもしれないが、傑出したものではない。同じ港町ではテルモリやブリンディジのほうが見映えがする。
旧市内の街並み
旧市内の聖堂 上部ははりぼて?



 ターラントの駅で今日の宿泊地、レッジオ ディ カラブリオまでのチケットを23.7ユーロで購入。距離はなんと407キロもある。まずターラントからシバーリまではAUTOBUSとある。AUTOBUSが何かわからないが、駅の時刻表にもビナーリ(ホーム)が書いてない。いわゆるレールバスをイメージしたのだが、どうも違うようだ。鉄道ポリスに聞いてみると駅前広場からプルマンが出るという。どうもレールを走るバスではなく、道路を走る普通のバスのようだ。とすると自転車をそのまま積み込むことは無理なので輪行袋に入れねばならない。時間的には余裕があったので、ペダルも外してできるだけ薄くするようにした。結果的にバスの荷物室が結構窮屈だったので、スーツケースの上に積んでおさまった。AUTOBUSとあるのは本来列車で運行されていた路線を廃線にしたのではなく、バス化しただけのようで、ターラントからシバーリまでは高速を使えば1時間ちょっとで行けるのではないかと思うが、それを二時間半もかけるのは、かつての列車の停車駅に高速から降りてわざわざ寄っていくためである。
 そしてシバーリからは1両だが自転車がそのまま積み込める列車で、カスティリオーネ・コンセンティーノまで行く。所要時間は55分。カスティリオーネ・コンセンティーノからレッジオ ディ カラブリオまでは約二時間半。予定通り16時40分に到着。こんなに長く鉄道に乗っていたのに、殆ど飽きなかったのは結構景色の変化があったからかな。途中15分程度だが雨に降られた。今回初の雨であったが、にわか雨ですぐにあがった。
 レッジオ ディ カラブリオはかなり疲弊した街の様相である。駅前から4、5百メートルを歩いた限りの印象である。ただ夕暮れ時海峡越しにシシリアの山のシルエットが美しく見えるのにはほっとする。
列車から見た丘状都市(何という街かは不明)
対岸に見えるシシリア島の山々



本日の走行距離    6キロ
本日の鉄道移動距離 407キロ(バスを含む)

<本日のホテル>
レッジオ ディ カラブリオ
Casa Cairoll
35ユーロ


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