折角来たムルシアであるから、一日かけて街をゆっくりと走ってみた。歴史的に見ると、九世紀にアラブ人によって建設された都市で、灌漑用の水路のネットワークを築き、街は繁栄したという。その後ムルシアは領土争いに巻き込まれるも、18世紀には絹織物などで繁栄して教会やモニュメントがこの時期に建てられている。1829年には大地震に襲われて6千人が死亡したという。建物がここでどこまで断絶したのかは不明だが、古くても18世紀頃のものといえよう。
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郊外の岩山のてっぺんに立つキリスト像 |
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上の写真よりもっと市街地寄りだがスケルトンだけのビル |
そういう建物があるのは、街の中でも中心地区に多い。中心地区を取り巻く地域は大学であったり、築百年には満たない集合住宅が多いが、特に見るに値するものはない。
中心地区の中は街並みが形成されている地区も少なくない。どれも商業を主体とした地域であるから、大理石などが使われるケースが多い。敷石舗装は見て回った限りではなかった。
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カテドラル |
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大理石のボーダー |
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これは大理石敷き詰め |
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ちょっとおしゃれな街並み |
午後になると人の動きも少なくなって昼寝の時期なのかもしれない。街をうろうろしていても暑さで消耗するだけなので、早めに駅へ行ってのんびりとムルシア駅の様子を見た。びっくりしたことに電化がされていないため、どの列車もディーゼル列車かディーゼル機関車が牽引する列車である。ただ、列車に乗ってしばらく行くと新幹線用なのかわからないが、地盤の盛り土と架線用の鉄塔が建っているところが在来線と並行してあり、いずれ新幹線が乗り入れてくる可能性が高いと思われる。
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マドリッド行きのタルゴ特急 |
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ムルシアでこんなに沢山乗る |
今日はアリカンテまで辿り着いた。ここはもうバレンシア州である。
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