昨日から自転車のクランクとペダルが問題を引き起こしている。こぎをすると左側だけ正常な円運動を描かず、外へぶれるのである。これでは長距離は到底無理なので、どこかで腕のいい自転車屋を見つけて、何とかしてもらわなくてはと思っていた。作業的にはスプロケット(チェーンを駆動する歯)と一体となっている側ではないから容易かもしれないがやったことがないので何とも云えない。取り替えるとなるとペダルはあるだろうが、クランクが同じか同等品があるかである。いくら腕のいい職人でも部品がなければ仕事にならない。部品が来るまで二,三日は最低かかる。そんなに待つことは出来ないとすると部品の在庫がある自転車屋となるが、セビリア辺りまで行かないとだめかも、など気の重いシミュレーションをしていたが、どうするかの決断はできず。ただポルトガルよりもスペインがよさそうなので、まず国境を越えようと船着き場に行く。途中Villa Real Santo Antonioの街並みを撮影し、ポルトガルの敷石舗装を見納めにした。
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中央は取水枡をうまくとりこんでいる |
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ベンチは固定されている |
そして船着き場でペダルがはずれてしまったので、これではこの先、駅からホテルまでのような短距離の移動もできないかもしれないとがっかりして、もう一度クランクのねじ穴の細いバリ(金属クズ)などを除去してから、改めてねじ込んでみるとねじ全体がクランクにおさまったのだ。これなら簡単にはずれることもないだろうとほっとして、クランクを上から見ると右側と比べても明らかに外側へ曲がっていたのが、右側と平行になっている。乗ってみると違和感もなく元の乗り味に戻っている。何か狐につままれたような気もするが、カンパニョーロのクランクには形状記憶が加工がされていて、時間が経って元へ戻ったのか。
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この船で対岸に向かう。車も積める |
これなら今日もチャリユキに乗れるかもしれない。少し期待を込めて渡し船に乗り込む。川幅2キロ弱のグアディアナ河を斜めに渡る時間は10分ちょっと、これでスペインに入国。10時半にVilla Real Santo Antonioを出て、11時45分ごろにAyamonte着。道路に置かれたテーブルとイスには結構客が座っている。昼飯時なのである。こちらはポルトガル時間で11時前なので腹が空いたという状態ではない。
まずオレンジという携帯屋でスペイン仕様のプリペイドSIMを買う。当然店員が替えてくれるものと思ったら、客が立て込んでいるせいもあろうが、SIMカードの装着は自力でやることになる。問題なくできたのだが、それでこの先どうしようかと思案していたら、電話がかかってきて「イロマサ(Hiromasaのスペイン風の読み方)ピンをもってったでしょう。あれがないと仕事に差し支えるから返して」と命令口調。まさか店中にピンが一本しかないわけがないが、返せというなら返しましょう、と戻ろうとするのだが、オレンジの店が見つからない。しょうがないので船着き場からAyamonteの街に下船したところからやり直したらすぐみつかったので返しました。
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コンクリ二次製品とは思えない質感 |
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これも同じ |
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普通のピンコロ石の舗装。通り毎に好き勝手に舗装している |
そしてその時点で自転車に異状はないので、このままHuelvaまで行こうと決意する。鉄道が来ていないAyamonteは、外へ出るにはバスしかないのだが、バスだと自転車を畳まないと乗せてくれない可能性が高い。
スマホのナビは、こちらが自動車だと思っているので、早い道へ誘導したがる。それに抵抗して国道を選択して行くが、こちらは交通量も少ないし、何よりも自転車が走れる道が2メートル近く確保されているのが助かる。AyamonteからHuelvaまで恐らく実走行距離は70キロはあったと思う。昨日のサグレス往復と同じくらいの距離。途中のレストランで昼飯を食べて、最後は自転車専用道路に救われてHuelvaに到着しました。自転車に問題がなかったのが本当にありがたかったです。
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交通量は少ない。右側が自転車用 |
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鯛のような白身の魚。2匹は無理。左側のジャガイモが美味 |
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Huelva近くの自転車専用道。ここで地元のローディーを見た |
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火野正平は絶対に渡れない自転車専用道 |
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