2015年6月13日土曜日

ポルトガル・スペイン自転車ぶらり旅 第十八日

 昨夜は雨が降ったのが午後九時頃なので、広場で飲食中の人も多かったのですが、一応雨と日よけを兼ねたキャンバス地の覆いがあるので、濡れないにもかかわらず、皆さん逃げ足早く、小生は食事中で最後の勘定を待っていたため、一番最後に避難しました。もっともホテルもこの広場に面しているため傘などなくても慌てる必要はないのです。

 そして一夜明け、空をのぞくと雲はちょっと多いようだけど、雨にはなりそうもない雰囲気。10時6分発の各駅停車でサラゴサまで行くため、早めにホテルをチェックアウトして駅に向かう。方向的には戻る感じになるが、このままタラゴナから電車に乗ると一時間でバルセロナに着いてしまう。かといって、タラゴナの後に行くべき都市も見つからない。そこでスペイン国鉄のHPで調べてみると、一日二本くらいタラゴナからサラゴサまで行く各駅停車がある。もう一本は夜遅いので結局使えるのはこの一本という電車への乗車をめざす。サラゴサ駅はバルセロナとバレンシアなどを結ぶ要衝なので、結構頻繁に新幹線クラスから各駅停車までが停車して多くの客が乗り降りする活気のある駅である。サラゴサ行き(実はこの列車の最終目的地はマドリード)の各駅停車にも結構多くのひとが乗り、座席は半分くらい埋まっている。自転車は最前列の車輌に置き場があるが、チャリユキもいれて三台が並んだ。他の二台はオルベアのマウンテンバイクをランドナーにしたおじさんとママチャリに毛が生えたのに振り分けバッグとシュラフマットを乗せた若者(二人ともスペイン人)であった。三人ともサラゴサまで来た。


 電車は集落も殆どないような辺鄙なところを走るのだが、途中のFelixという駅の手前に、今日も原子力発電所を発見。後で調べたところアスコー原子力発電所で、加圧水型原子炉を二基もつ発電所である。電車は川を遡るような形で進んで行くが、この川には水力発電所もあり、山の上には風力発電所、さらに木材固形燃料ではないかと思われる発電所もあって、エネルギー産業がてんこ盛りの川であった。途中コウノトリが教会の尖塔や高い鉄塔の上などに巣を作り子供を育てながら優雅に生活している。写真は無し。
アスコー原子力発電所と思われる

川の奥に水力発電所らしきがある

ダムの人工湖
 サラゴサはカタロニア州でなくアラゴン州になるが、ゴアの生誕地に近い都市であるため、ゴヤ美術館などもあり、人口68万人の大都市の割にこじんまりとした中心市街地があり街並みなども整備されている、全体的に見て質感が高くしかも落ち着いた雰囲気があって、今まで見た都市の中でも一番街づくりの骨格がしっかりしているという印象を持った。
暗く感じるが、実際にはそれほどでない

タイルの明るさ肌合いもいい。建物も上等

いつ頃のものかわからないが橋脚の頑丈さがすごい

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