2015年6月6日土曜日

ポルトガル・スペイン自転車ぶらり旅 第十一日

 グラナダはシェラネバタ山脈の麓に広がる都市であるが、清涼な気候というよりもアンダルシア特有の暑さは、コルドバなどと変わらない。そういう暑さの中、まずアルハンブラ宮殿をめざす。といってもグーグルの地図ではアルハンブラ宮殿の位置がよくわからないので、この辺だったよなという感じででかけたところが全然違うところだったというわけ。地図を見ていてもわからないが「アルハンブラ宮殿」といれてやると赤いピンが立つ。

 それを見てナビで進むとなかなかの坂がこれでもかと続く。しかし車や人の気配はない。いい加減登って、チケット販売と入口がある一画に辿り着くと、様相は一変。切符売り場も入口も人で一杯なのだ。どこからわき出したのかというくらいいる。
右手の方にも団体さんが多数いる
 そして切符販売所の列に並ぶのだが、なかなか前へ進まない。やっと自分の番が来たので14ユーロの普通切符を購入して、入口へと向かう。入口で係員がバーコードでチェックするのだが、どうもこの切符は今日の2時から有効なことがわかる。2時まであと4時間以上あるし、3時にはムルシア行きのバスの切符が買ってある。ホテルの予約も取れている。もう一度列に並ぶと行列の管理をしているガードマンが、自分のことをヘルメットをかぶっているから覚えていて、どうしたというからこれでは今すぐ入れない、午後まで待てないといっていると、じゃあ来いと切符売り場の女性の所へ一緒に行って、なにやらいうとぶつぶつ言っていたが、14ユーロを投げてきた。結局払い戻しをしてくれただけだった。縁がなかったということだろうが、ここまでとは思わなかった。今はハイシーズンではないからだ。残念とは思ったが、次回があるかもしれない。その時にはツアーで来るべきだろうと思い知った。市内に戻る途中の道からのグラナダの全景。アルハンブラが以下に高いかがわかるだろう。
200メートルくらいの高さか
 さてこれからどうしよう。という坂を下りている時、スカイプの呼び出し音があり、自宅から孫の顔が生中継で送られてきた。それでアルハンブラは忘れて、グラナダで日本簿のメニューがあって一人前のパエジャが食べられる店があるという情報があり、番地を聞いてそこをめざす。店の写真があるが、パエジャなどの食事は午後1時からということで結局諦める。ただこのレオンという店のある辺りから上に向かってスペインにはいって最も充実した街並みがあることが判明した。一昨年のサンレモのピーニャ地区の街並みと似ているかもしれない、アルハンブラに入場できていたらこの街並みには出会えなかった、と思ったら、何か本来の趣旨からいえばこれでいいのではないかと思った次第。
レオンという店
こういう道が上の方までずっと続く
これも同じ所
バスセンターの食堂で食べたパエジャ。十分うまかった
 そして午後3時にバスセンターからムルシアに向かって出発。およそ300キロの移動である。予定通り6時10分頃に到着し、自転車を組み立てて、ホテルに向かって走っていたらどこかで見たような橋に出くわした。これがカラトラバ第三作目である。彼の作品としては地味な感じがするが、車が通行する橋は橋脚なし、人道橋だけ橋脚あり。車の上り下りで橋が二本、人道橋で一本、結局三本の橋を架けたことになる。
橋脚がないけど車道橋

これも車道橋

人道橋は広々

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