2023年9月12日火曜日

バスクの街並みを訪ねて2023 第一日


1,5年ぶりの街並み探訪を再開 まずは長い一日のこと

 9月11日の午前0時5分がエールフランスのパリ直行便の出発時刻です。国内線の方は10時にもなると人影もまばらになりますが、第3ターミナルは人でごった返しています。スカイラウンジは24時間営業らしいが 10時頃で待ち列が2,30人、30分から1時間は待つ必要がありそうなので、列に並ぶのをあきらめて出発ゲートの待合室に座るとここは余裕もあるのでかえって落ち着く。軽食と飲み物を求めて並ぶ気分にはならない。それにしても国際線の客はひきもきらず、パリ行もほぼ満席。どういうルートでパリに行くのか興味があったので、飛行機の航跡をリアルタイムで追いかけると、まず東京から千葉、茨城、福島と太平洋を北に向かう。カムチャッカ半島も左に見る感じで、アラスカをかすめて、グリーンランドに向かう。グリーンランドから東へ引き返し、アイスランド上空を抜け、アイルランド、イギリスを通過してパリに到着と相成る。総飛行距離は12000キロ、所要時間は14時間である。


 バイヨンヌ行に乗るためにシャルル・ド・ゴール空港内でターミナルを移動するのだが、飛行機は小さいがこれも満席である。パリ行のエコノミーの席はエンジンの音と振動が大きすぎて、イヤホンなどで音楽を聞いてもほとんど楽しめないのだが、バイヨンヌ行の飛行機は4人がけの席が30列ぐらいなのだが、空中ではエンジン音がほとんど聞こえないくらいでグライダーじゃなにかと思ったが、バイヨンヌには定刻の14時半頃に到着。バイヨンヌに着陸するまえ見下ろすと典型的なバスクメゾンがけっこうまとまっていた。やはりバスク地方をかんじさせられる。東京を発ってから21時間が経過している。その間眠ったのは2,3時間か。


背後にある飛行機に乗りました






2,今日のホテルは空港から至近

 最初のホテルはバイヨンヌの「Premiers Classe」である。個室でバス・トイレが同室内にあるという最低限を満たすなかで、最も廉価なホテルです。値段はブッキングドットコムで一万円を切っている。コンセントは一つしかないとか浴室トイレの仕切りがカーテンとかツッコミどころは多いが文句は言えない。


    






2018年10月3日水曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第二十日

1,ローマの休日はきつい
 ローマ二日目、今日は公共交通機関を使って徒歩で行動しようと決めていたので、朝ホテルを出て一番最初のタバッキ(タバコや新聞を売っている街のキヨスク)でメトロ・トラム・バス24時間乗り放題で7ユーロという切符を買った。
 昨日の自転車でのローマ巡りでテルミニ駅とスペイン広場などの繁華街の位置関係などがわかったようで、実はよくわからない。ローマはイタリアの首都であるから、街の機能としては官庁街やオフィス街などがあって、それに繁華街や歓楽街が付随するのが普通だと思う。ところがローマでは国会議事堂や関係省庁が入る霞ヶ関的な場所がわからないのだ。
 ともかく繁華街には夥しい数の環境客が押し寄せる。平日なんて関係ない。警察も要所要所は車を進入させないでほこ天にしたりして、観光客に配慮している。スペイン広場など階段の6,7割がベンチのようになっていて、斜面に観光客が座っている。それを下から見上げて写真に撮っている観光客という構図で、何か落ち着かない。
 実は今回、日本人がつくるちゃんとした日本食が食いたいという欲望が湧かない。でも、20日ぶりで食べてみようと云うことで、昼飯をいただくために「濱清」さんにお邪魔した。食べたのは焼き魚定食、魚は三枚おろしにした鰺の身を焼いたものを大根おろしとレモンでいただくオーソドックスなもので、無論美味しゅうございました。
 
漬け物がとりわけ美味しゅうございました
そして明日は午前中から帰国の支度をして、15時15分発のアリタリア直行便で帰ります。今回のブログはこれが最終回です。長らくご愛読いただきありがとうございました。読んでいただいているという実感が翌日の活力になっておりました。

2,本日のホテル
 昨日と同じ「ピエモンテの春 ホテル」。二日目になるとタオルも替えてくれない、シャンプーはないなど整備水準が落ちるのは仕方がないのか。

2018年10月2日火曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第十九日

1,本日の行程
 Civitavecchiaは少し雲があるがまずまずの天気である。昼過ぎにローマに着くような電車は10時台の2本のうちどちらかとなる。それまで時間があるので、Civitavecchia市内を昨日より少し広範囲に街並み探訪を実施した。基本的に成果はなかったが、戻ってくる途中で昨日訪問した日本聖殉教者教会を再訪した。朝から開いているようで、私が訪れたときには誰もいないので、写真を撮影させていただいた。ソニーのミラーレス一眼なのでブログに載せるには重すぎるので載せていません。支倉さんにもお別れを告げに行きました。今回はお顔がしっかり確認できると思います。
 
右手に持っているのはローマ法王への親書?
そしてCivitavecchia駅からローマテルミニ駅を目指す。途中雲が厚くなってきてローマに近づいた時にはホームが濡れていた。しかし雨にはあたることなく、テルミニ駅に近いホテルへ到着。とりあえず荷物をおいて、身軽になった状態で自転車に乗ってローマの街並み探訪へ出発。はじめにホテルから近いサンタ・プラッセデ教会をめざすが、どうも月曜日でお休みみたい。そこでナビなど気にしないで思う方向へ進みながら、街並みとの邂逅を期待する。しかし前にも感じたがローマの街並みは床(舗装)が黒いピンコロが主流のため、ともかく華がない。
 
床がパットしない。自転車には振動がきつい

このピンコロは程度がいい方、すきまがまちまちなのでピンヒールでは歩かない方がいい

これが一番よかった街並み。でも車道がピンコロで歩道がアスファルトは変じゃないか
今回は結構じっくりと見て回ったが、収穫は殆どない。ローマに街並みはない。ということで、今まで見たことがなかったパンテオンに行ってきました。
 
二千年ぐらい経過しているらしいがしっかりしている

中は直径30メートルの無柱空間。真ん中に空がのぞく
スポレートの「塔の橋」もそうだが、なんでこんなむずかしい構造物を昔の人は作ってしまうのか。そして二千年もの年月を積み重ねても平然としている。すごいね、昔の人の技術は。
 ローマについていいことが一つ。いつでも飯が食えること。腹が減ったので今日は夕方の5時にがっつりカフェ飯を食べた、これが本来のことだと思うが、7時か8時にならないと仕事を始めないレストランの慣習には最後までなじめなかった。
2,本日のホテル
 「Hotel Principe di Piemonte」テルミニから1キロ位の至近で、帰りの空港行きの電車に乗るのに好都合。したがってここに2泊します。価格は44ユーロ×2日です。

2018年10月1日月曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第十八日

1,本日の行程
 Spoletoは今日も晴天。本日はローマテルミニで乗り継いでCivitavecchiaまで移動するつもり。Spoleto発12:50で行けば15時過ぎにはCivitavecchiaに着ける。
  結局一本早い電車でローマテルミニまで行き、そこで昼飯を食べたりして別のレッジョナーレ(普通列車)に乗ってCivitavecchioへ。
この駅は普通列車しか止まりません


テルミニ駅も普通列車はメインホームではなく駅から離れたホーム

チャリユキは落ち着いている
Civitavecchioはローマの外港としてローマ時代からひらかれていたが、ここへ来たのはそういう古い港町であるから雰囲気のいい街並みもあるのではないかという思惑と、もう一つは400年前、伊達政宗の命で、支倉常長が石巻で船を建造し、その船で太平洋を越えてメキシコに行き、陸路大西洋岸に出て再び船でスペインにと渡る。スペインからは陸路で地中海岸沿いを移動し、ジェノバから船に乗って降りたのがCivitavecchio港なのである。ここには支倉常長の銅像と戦国時代に長崎で殉教したキリシタンや宣教師26人の殉教者のために建てられた日本殉教者教会があるのでそれを見たかったのです。
日曜日で好天と来てイタリアの若者は大騒ぎ
背後の光が強いので顔が見えませんが寂しそうでありました
日本聖殉教者教会とはどこにも書いてないけど、中には日本語と日本人(長谷川路可)の壁画がある
明るいイタリア人はそれはそれでいいのですが、支倉さんは誰も注目する人もなくひっそりと立っていました。そして日本聖殉教者教会ですが、5時半にならないと開かないため、その時間に出かけてみました。中はそんなに大きくはありませんが、並みの教会と同じくらい。会堂にはおばあさんがひとり隅の方に腰掛けていました。無論イタリア人です。なにをするでもなくただじっとしていました。そして祭壇脇にひとりの教会守のようなひとと白い聖衣を着た日本人かもしれないという男性がひとり、なにをするでもなくおります。とても写真機など構えられません。敬虔な信者が殉教者を思いやる感じが伝わってきます。毎日毎日こうしているかと思うととても観光者の乗りでカメラを構えたりすることは出来ませんでした。イタリアへ行く日本人はクリスチャンであろうとなかろうとここへは行って見るべきです。
2,本日のホテル
 「5 rooms affittacamere」44ユーロ。
 
何と駅の2階の左端が今夜の部屋です

グラディエーターの写真は気持ち悪いけどツインです






 
 

2018年9月30日日曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第十七日

1,本日の行程
 オルビエートの朝は好天で小春日和という感じ。帰りはケーブルカーではなく道路を下る。全くペダルを回さないで下のレベルまで下る。駅の窓口でspoletoまでの乗車券と自転車用の切符を買う。そしてホームで電車を待つ間に可愛い菊科の花を見つけて写真に撮ってみた。
秋なのだ
電車は時間通りに来て途中のOrte駅でFoglio行きに乗り替える。この電車がほぼ満席で自転車置き場もスーツケースで一杯。自転車に付き添ってないと倒れるおそれがあり、ずっと立ったままSpoletino着。ホテルへ直行。2時半ぐらいに到着。街はドゥオーモに向かって上りなので、結局ホテルまでほぼ登り。ホテルにチェックインし、洗濯をして、すぐ街に出る。ここでの関心は「塔の橋」である。ドゥオーモより更に高い所にある館から川を挟んで対岸まで高さ80メートルのローマ時代のアーチ橋がある。
向こう側には「ミルの要塞}があるだけ

真ん中のモザイクは金色に光ってる
今から2千年前にこの橋が出来たのだが、そもそも向こう側に渡る理由がないのだ。「ミルの要塞」があるだけで、ミルというのは粉をひく機械をミルというがそれと同じかどうか。しかもこの橋は恐らく2千年間びくともしないでたっているのである。4,50年で崩落する橋とは違うのだ。全くこの時代の人の価値観やものの考え方がわからない。
 Spoletoの街並みはなかなかのもので、特に店舗やレストランが並ぶ目抜き通りから一本入った小路の舗装がいい。
なかなかこっている
2,本日のホテル
 Spoletoの繁華街から近いところにある「Hotel Charleston」で59ユーロ。

 



2018年9月29日土曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第十六日

1,本日の行程
 気持ちよく晴れた朝、Chiusiまでチャリユキで行く。相変わらず道路のコンディションはよくない。特に路肩がない道路では、道路の端に白線が引かれているが、そこから道路中心に向かった1メートルぐらいが一番悪い。つまりチャリで走るところが一番影響を受けるのだ。
 Chiusiまで約20キロ弱、最後の登りは昨日よりは楽であったが結構登らされた。街中で街並みの写真を撮り、駅に向かう。
Chiusiの街並み

 駅は街よりも100メートルは低いところにある。ここで昼飯を食べ、12時59分発でOrvietoへ。20分くらいの乗車であるが、車掌が来て自転車の切符がない。といって、罰金として60ユーロ払えという。検察で指摘されたことはあったが、この次は気をつけてねということで許してもらっていたので安心していた感があった。仕方なくカードで払った。駐車違反だと思うしかなかろう。僅か3ユーロぐらいだから買っておけばよかったといっても、自動販売機では買えないので、窓口で並んで買わねばならない。
 そしてOrvietoに到着し、駅前のケーブルカー(これもイタリア国鉄が運営)に自転車共々乗せて100メートル程上る。ホテルはそこからすぐなので、チェックインをして街を歩く。見所はドゥオーモであろう。街並みについては期待したほどではなかった。
正面は壮観である
2,今日のホテル
 Orvietoの旧市内にある「Hotel Corso」。60ユーロ。WIFI が使えない、携帯は3Gになってしまう。今日の走行距離は約30キロ。

2018年9月28日金曜日

イタリア コムーネの街並み探訪2018 第十五日

1、本日の行程
 ペルージャのホテルで、おばあさんは3ユーロで朝食をつけるよといったのを忘れているのかなと思って、精算でカギを出したら、朝食をカウントしてるから食べていったらというお言葉に甘える。実は甘いパンはどうでもいいのだがコーヒーが飲みたかった。ホテルから駅までは下り坂ばかり、しかも一方通行を逆行で指示してくるので、歩道などに待避しながら下る。
 天気はいいが、ほんの数日前まで日射しを避けていたのが、逆に日射しほしさに日の当たるベンチを探したりして、えらい様変わりだ。こちらもPeakのウィンドーブレーカーを着込んでこれ以上ない防寒態勢である。
 Perugia11時47分発でTerontola-Cortonaへ、ここでローマテルミニ行きに乗り替えてChiusi C.T.で降りる。次に約30分待ちで今日の目的地であるMontepulcianoまで二つ目のシエナ行きに乗る。
最初の乗換駅

二番目の乗換駅

今日の目的地
到着は午後2時過ぎ、取りあえず今日のホテルにチェックインして荷物を置いて、トスカーナの景観を探しに出かけよう、とホテルに着いたら施錠されていて人の気配無し。荷物をそこら辺においていく訳にはいかないので、荷物を背負ったままほぼ10キロ先の標高600メートルのMontepulcianoに向かう。ほとんど上り勾配の道をひたすら漕ぐ。ペダルはしっかりしている。問題はこちらの脚力だが、なんとか街にたどり着く。Montepulcianoには観光客も多数いた。みんなどうやって来ているのだろう。
観光客は多い

 Montepulcianoの街並みは平均的なものだが、早々に引き返す。15時にホテルは開くはずなので、4時頃には戻りたいのだ。そして帰りは上っていったのとは逆に下りばかり、もうほとんどペダルにトルクをかけることなくどんどん下ってゆく。ブレーキが大変なくらいだ。自分が本当にこれを上ってきたのかと思わず感心してしまった。
 しかし2013年に見た感動的なトスカーナの風景はここにはなかった。同じトスカーナ州でも違うのだ。季節の違いもある。ブドウ畑が多い。でもこの世のものとは思えぬトスカーナの風景の価値を再認識しただけでも満足だ。
この程度です。

2,今日のホテル
 今日はMontepulciano駅から七百メートルと至近な「Il Grifo Hotel」で、広さも十分だし、設備もよさそうだが、電気湯沸かし器が通電しなかったり、洗面台の栓がなかったりと結構間が抜けている。値段は65.7ユーロ。