2013年6月7日金曜日

南欧自転車ぶらり旅 第十八日

ついにミラノに来ました。ミラノ中央駅ですが、こんな立派な大理石の駅舎初めて見た。
今日のコースはピァツェンツァからミラノまで約70キロ。鉄道利用で移動しました。自転車をそのまま運べる列車を選んで乗ってるのですが、専用の置き場があるわけでなく、戸口をふさぐ形で置いてあるので、自転車から離れるわけに行きません。それでもたたまなくて済むのでこの方が楽です。
こちら側が開くときには移動させねばならない

ミラノ中央駅は副都心線直結前の東横線渋谷駅のようにターミナル型の駅で、そこからホテルまで5キロ位はチャリユキで移動。何とかホテルに入る。そこで家内から、「ミラノにいるなら、日本はおろか世界中のどこへも行くことがないダヴィンチの作品「最後の晩餐」を見たら、というおすすめが来た。本来ならネットでの予約が原則なのだが、直前の場合には電話予約も可能とのこと。取りあえずネットで見てみると、6月はすべて予約が一杯で7月も残りが10日あるかないか。
 仕方がないので、電話をするが、どうもイタリアの電話は繋がらないのだ。+39-02-92800360なのだが、頭の+39は国番号なので、イタリア国内だから省いていいはずなので、02-92800360をダイアルしてもイタリア語で何かまくしたてられて繋がらない。呼び出し音にも到達しないのです。どなたかイタリアでの電話のかけ方をお教えください。
電車道ですが特に取り上げるほどではない?
サンタ・マリア・グラッツェ教会、左側の建物に「最後の晩餐」がある

埒が明かないので、とりあえずサンタ・マリア・グラッツェ教会に行ってみようと出かけた。ホテルから比較的近くて約2キロちょっと。途中街並みハンティングも試みるが、どうもピンとくるような街並みには出会えない。
 サンタ・マリア・グラッツェ教会の回りには人だかりが、世界中から予約して壁画の鑑賞に来ている人たちだが、まずはチケット売り場に突撃、「明日の予約ここでできますか」と聞くと、電話予約ならできますよと電話番号が印刷された紙をくれた。「やれやれこれではホテルでやった空しい試みをまたやれってことじゃないか」と落ち込むと、何か窓口の女性が云った。英語だと思うが「今ならすぐ入れますよ」と聞こえた。「本当?じゃあ一枚頼みます」6.5ユーロのチケットが出てくる。20ユーロ紙幣を出すと、細かいのないの?って感じで日本語解説が聞ける音声ガイドとあわせて10ユーロよ、「結構です、大変ありがとう」と礼を言って、すぐに次回のために並んでいるグループに入る。大体1グループ20人ぐらいで、その時間のチケットを持っていないと入れない。しかもドアがあるとその奥にもう一つドアがあり、そこから中へ入る仕組みである。つまり遅れてきても入れないし、途中からの横はいりもできない。そして15分間の鑑賞時間が与えられる。音声ガイドを持っているのは何人もいないが、持っていない連中はしばらく見ると椅子に座ったりしてしまう。ところが日本語解説を聞いているとこの作品がレオナルド・ダヴィンチの作品でもトップクラスのものであることがよく分かる。何しろ一人一人の表情から心理が読める。金貨を20枚詰めた袋を持つユダはキリストのこの中に一人裏切り者がいると言ったときに身を後ろに引き気味にしている。その他ひとりひとりの表情と手の動きなどが見事なのだ。そしてシネコンのスクリーンぐらいの大きさがあり、建物は遠近法で描かれ、後ろの窓から入る光がキリストに後光のようにふりかかる、などなどほとんど音声解説の受け売りだが、全く見応えのある作品でした。皆さん、ミラノへいらしたら、予約がなかろうと電話が繋がらなくても、とりあえず窓口で頑張ってみましょう。道は開けるかも知れません。
最後の晩餐
<ホンイチの街並み>
ミラノ「サンタマリアグラッツェ教会前の広場」
この教会のファサードは、伊東忠太設計の一橋大学兼松講堂とちょっと似ているかな。


<本日のホテル>
ミラノ「Hotel Scale Nord」☆☆☆
RAIというイタリアのNHKのアンテナのすぐ近くです。シングルベッドですが55ユーロですからしょうがないでしょう。


 


3 件のコメント:

  1. 姪がアマルフィに住んでいるので、電話の掛け方をfacebook経由で問い合わせている。

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  2. こんな形で、絵が見れるということは、人生の運気がフォロー状態になったようですね。富くじみたいなものがあれば買ったほうがいいですよ。

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  3. 生、最後の晩餐。。。いいなあ。。。

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