2013年6月3日月曜日

南欧自転車ぶらり旅 第十四日

 今日は日曜日、ひょっとするとイタリアに入ってから一番安定した天気であったかもしれない。雲はあっても高くて動きは小さい。風も気にならない。アレッツォからフィレンツェまでの80キロ。自転車で来ると結構な登りがある。でも、今日は鉄道移動を決めていた。それも輪行袋を活用してみようと。こちらの国鉄は自転車マークがついた列車にはそのまま乗せてもいいが、料金を取られることがある。しかし輪行袋での移動は無料である。それに狭い通路のような所に自転車を置いておくのは、こちらとしても気を遣ってしまうから座席には座れないし、絶えず人の出入りを気にしていなければならないのもよくない。そこで輪行袋を使おうということで、アレッツォ発11時の区間快速で、ただのリージョナルだと2時間近くかかるところを1時間以下で走る。値段は変わらず。早めに行って輪行袋にしまわなければならない。これが手早くやれれば、輪行袋で移動ももっとスムースに出来るはずである。出発前1回家の中でやっただけなのでちょっと自信がないから、駅のホームで詰めました。所要時間は15分か20分くらいですか、ペダルを外さずにできるし、ヘルメットも収納できるの楽です。
結構コンパクトに収まりました
半透明なので中身が見えます。3種分別です

電車は途中駅をほとんどパスして、フィレンツ駅手前で一駅か二駅止まるだけです。切符の購入も自動券売機でやりました。荷物は車内に持ち込み、そんなに混んでないので4席を占領しましたが、置き場がちょっと難しいのは事実。
 今回も検札がやってきました。何事もないでしょうと差し出したら、何か文句を言ってます。8割推測ですが、駅の出入りのところに改札機があったはずで、この切符はそこを通してないぞ。これでは切符が有効にならない。そこで手書きでArezzo 11時2分 列車番号1806、あと読み取り不能のことと一文字のサイン入りです。こんなことをしたところで出口で切符を回収する駅員もいないのだから、無意味な気がしますが、本人は今後気をつけるようにみたいなことと本当は40ユーロの罰金だけど今日のところはこれでいいだろう、と去っていった。次回やってみましょう、余計な金を取られなくてよかった。
 フィレンツ駅へは12時ちょっと前に到着、ホームで今度は輪行袋から出して、再組み立てをしました。なんか後輪の回りが固かったですが、クイックのやり換えなどをしている内になんとかおさまりました。
正式名称フィレンツ・サンタ・マリア・ノヴェラ駅

 サンタ・マリア・ノヴェラ教会が目の前にあるので、こういう駅名になったかも知れませんが、この壁の色は教会の壁を意識しているのではないかと思います。駅のデザインとしてなかなか秀逸ではないかと思います。
 フィレンツの街は中心のドゥオーモやポンテベッキオなどの有名観光地はもう大変な観光客の数です。それに引き替え、今夜のホテルのある駅の西側500メートルくらいのところは当然閑散としています。
ポンテベッキオ



ドゥオーモに向かう通り

今日は半袖が丁度いいぐらいの陽気でした。サングラスも必需品で、トスカーナのサン・クイリコ・ドルチアでなくしてしまったため、アレッツォの眼鏡屋で39ユーロで買ったものを使っています。

<ホンイチの街並み>
 フィレンツェのポンテベッキオとドゥオーモを結ぶ通りから横へ入った奥の通り。
濃淡のある舗装、建物の色


ちょっと奥になると観光客は極端に少なくなる。人だらけの通りは街並みが見えにくくなってしまうが、フィレンツェの水準は残念ながら高いとはいえない。


<本日のホテル>
フィレンツェ「Best Western Hotel Select」70ユーロ
場所は大したことはないが、フロントに人がいてカギの受け渡しをしてくれる、wifiの設定の相談に乗ってくれるなどのサービスが嬉しい。昨日のアレッツォのホテルはホテル内に従業員はいない。携帯で電話するとどこかからやってくる。B&Bといってもブレックファーストは近くのバーやカフェでチケットを持って行って食べてくる。最後の精算も路上で現金の受け渡しをするというホテルだったので、夢みたい。

1 件のコメント:

  1. フィレンツェは観る所が多いですから充分楽しんで下さいね。トリノに行く予定はありますか?もしあれば、日本にも来た友達を紹介したいと思います。 Enza とAlessandro という姉弟で、いつ来るの?と聞かれています。Facebook でも皆に知らせてありますよ!Ciao

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