フレジュスの駅でチケットを買う。10.5ユーロ。2時間に1本のTERという区間快速だが、自転車用の置き場はないので、ドアに立てかける。停車駅は相対型が多いのではと思い進行方向右側のドアをふさぐように置く。予想外だったのは結構混雑すること、しかも島型ホームの駅もあり、それがカンヌだったりするから乗り降りも多く、一旦自転車を持ってホームに降りて、乗客が乗りおわったところでドア側を確保する。Cagnes sur Merまで1時間ちょっと。ホテルについてはいつものように後述しますが、4泊目にして最良のホテルにあたりました。今朝フレジュスのホテルでホテルドットコムで予約したのだが、☆が一つ多いだけでこんなにも変わるのかという感じ。チェックインもすまし、荷物を自分の部屋に置いて、ヴァンスへ行くためiPhoneなど最小限の荷物でホテルをでる。ホテルから10メートルくらいのところに日本語で「お食事」と書かれたのれんが掛かっている。名前は「YOKO」。これは日本人による日本食が食べられるのではと昼飯を食すことにする。実はこのときカメラを忘れていることに気づき、残念ながら写真はないのだが、定食二種類の中からマーボー豆腐を選択。もう一つは鮭の煮付けみたいもの。はじめに小鉢に入ったインゲンに大根にんじんなどを細切りしたものを甘酸っぱい和風ドレッシングで和えたもの。大変美味しかった。次にワンプレートに型抜きした白飯と豆腐と豚肉をショウガを入れたちょっぴり甘酸っぱいマーボー豆腐が盛られている。唐辛子は全く入っていないが、これはこれでとても美味しかった。店舗を切り回している日本人の女性はきっとYOKOさんなのだろう。では料理は旦那さんが作っているのか。時々厨房で鍋をかき回したりしているのはフランスかイタリアの男性です。あまり個人的な詮索をするのはいやなので聞きませんでしたが、夜もここに来たいと言ったら、夜に営業は木曜日はやっていないとか。残念です。
Cagnes sur Merからヴァンスまでは10キロの登り。高度差300メートルの登りはイタリアでもシエナなどと同様である。はじめミシュランの自転車用ナビで走り始めたら道幅が狭く傾斜も急な道を提示してくる。これは付き合いきれないから自動車用のナビで経路検索してみると素直な幹線道路を示してくる。あとはそれに従ってひたすら登るのだが、ヴァンス直前が一番きつくて結局押して上がった。帰りにマウンテンバイクのお兄ちゃんが押してたのを見てほっとした。ともかくこっちでは男性だけでなく女性でもこんな山平気の平左という輩が多いのだ。
ヴァンスに出かける目的はただ一つ、アンリ・マチスが80歳を超えてから、建物。壁画、ステンドグラスに至るまでひとりで制作した教会を見たかったからです。
ヴァンスまでの標識。距離を書いて欲しい |
ヴァンスの旧市内の歴史地区。イタリアみたい |
写真がよくないのだが、道路側には開口部はない。屋根は瓦葺きで青白の2色での瓦で葺かれている。
下の道から見上げた絵。縦長の開口部はマチス制作のステンドグラスが張られている
この建物にひかれるのは、本当に集会所ほど大きさにマチスが精魂込めて描いた実に単純でユーモラスでもある壁画と少ない色しか使わないが光を見事にコントロールしたステンドグラスなど。穏やかで心安らぐ建物である。巨大で威圧的な教会建築とは全く異なる意図で作られたもの。入場料は5ユーロ。教会内の撮影は固く禁じられているため、写真はありません。
<ホンイチの街並み>
Cagnes sur Merの通りも街並みへの配慮が見られる。1階が商店で2階以上が住宅というマンションスタイルであるが、高さはほぼ揃っているがバルコニーの装飾や 立ち上がりの意匠にバラエティがあるが、それが変化に結びついている。街路樹は棕櫚というより椰子の類か、でもスレンダーな幹がスーパーモデルのおみ足のようでもあり、美しい。
この先は地中海にぶつかる。6階建て |
こちらは7階建てだけど高さは6階建てとあまり変わらない |
日よけや色を統一している |
マンション中心の街並みの全景 |
<今日のホテル>
カーニュ・シュル・メールのHôtel Splendid ☆☆☆。部屋も広い、ベッドはダブルサイズ。風呂桶があるのも初めて。フロントの対応もいい。
チャリユキも休憩中 |
洗面所もトイレは独立している |
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