2013年5月29日水曜日

南欧自転車ぶらり旅 第十日

 5月29日朝、5時頃に目が覚める。外が雨音で騒がしい感じがする、
 今日こそ本格的な雨か。起きてガラリ扉を開いて外を見ると確かに雨が降っている。
 すぐ雨対策に考えが進む。エンポリにホテルを確保してあるので、ルッカからピサ経由でエンポリまで鉄道を使うしかないか。駅までは自転車で行くのでレインウェアとバックパックカバーは必須。レインウェアのフードをかぶってからメットをつければ頭が濡れない?しかし、ベッドの中でテンションは下がり続ける。日本では梅雨入りも始まっているらしいが、こちらはどうなのかと準備編2の懸念していることで書いたが、この国でも一週間位連続して雨が降ると言うことは起こりうるのか。夕べ見たルッカの天気予報はほぼ1週間傘マークがついていた。
 腹をくくりもう一寝入り。7時数分前に目が覚めると外が鳥の鳴き声で騒がしく5時頃とは様子が違う。まさかと思って扉を開けると、雨が上がっている。昨日、今日と連続して出発直前に雨が上がったのである。

 早めに出て、行けるところまで行き、途中で降られたらその近くの駅に待避し、鉄道の世話になる。こんなシナリオで8時45分頃ルッカのホテルを出発。このころには日もでていた。今日のコースでは上り坂はせいぜい30メートル程度で比較的楽なコースである。地図上では近道だけどのぼりがある場合には迂回した方が楽なこともある。そんなことがわかるiPhoneのアプリ「Topoprofiler」である。これはいずれ詳しく触れたい。今回も世話になって楽ちんな道を選択できました。
こんな道です。曲がりが多く変化に富んでいるのが取り柄です
トスカーナの景色とはいかないけど長閑な田園風景

ルッカからPontedelaまではひたすら南下する。車が多いし、道路の端は舗装が痛んでいるところが多いので気が抜けない。特に印象に残る景色もなく郊外を走っている感じで田舎道でもない。トスカーナ的な風情も感じられない。
 Pontedelaからエンポリまでも同じような感じの道で、とりたてて注目するような見物はありませんでした。
 ただ、途中で脇道にそれてモントポリに寄りました。これは一度見ときたい町としてあたためてきたもので、今日タイミングよく見られてよかったです。ホンイチの街並みで触れます。
 淡々と先に進んでエンポリに到着したのが12時過ぎでした。ここのピザ屋でひとかけらのピザとコーラで昼飯。昨日の夜もルッカでピザを持ち帰ってホテルでビールと一緒に食べましたが、どちらもその店の味を出しており、ピザの奥深さを感じさせられました。

<ホンイチの街並み>
モントポリは空から見た写真を見ていただけば分かりますが、尾根線に沿って街が形成されています。下から見上げると横に建物がつながっているようにみえます。ところが街の中に入るとここが尾根線に沿っていることなど全く分かりませんが、塔のあるところなどから下界を見るとここが高いところにあることが分かります。ここへ来るまで、他の土地と隔絶したところという印象がありましたが、この街並みの手前にも住宅地が展開されており、住んでいる人も車でスーパーまで買い物に行ってきて、道沿いに車を止めて荷物を家の中に運び込むなど普通の人たちが生活してる生きた街だったのです。
 道路はアスファルトで舗装しただけですが、建物は看板などを抑えて、並びに対する配慮をしているところが心地いい。確実にコミュニティが出来ていることが分かります。観光に訪れる人もいるのでレストランやホテルなども整備されています。
空から見たモントポリ
遠くの建物が尾根線のモントポリ
街中に入ると建物主体に街並みを形成している


<本日のホテル>
エンポリ「Borgo San Giusto」
エンポリの郊外の高台にトスカーナの景色を楽しみながら自然とふれあえるアグロツーリズムを意識したホテル。食事は中のレストランで地元産の食材やワインを味わえる。60ユーロ(夕食は別)




2 件のコメント:

  1. 天気にも恵まれ、快調ですね。天候がとても変わりやすい点はジロを観戦していても感じました。そういう微妙なところが、地元の天気予報の絵柄に出ているのではないでしょうか。^_^
    モントポリの街並み、素敵です。ペーブだと、走行も一苦労ですが、綺麗なアスファルトのようで、ある意味良かったですね。
    では、引き続き頑張ってください!(^-^)/

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  2. モントポリの街並み、いいですね。

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