昨日と同様かんかん照りではなくちょっと太陽が薄手のレースのカーテンで遮られているような朝、チャリユキの門出にふさわしい。今日はAstiまでの55.5キロ、いつも走っている多摩川土手道では立川の日野橋の先2キロ位のところを折り返す行程と同じなので、最初の距離としては丁度よいという感じ。ただ事前に勾配と走行距離がわかるソフト「トポファイラー」が教えてくれる道と同じ道をグーグル地図が示してくれる訳ではない。というよりもグーグル地図の欠点である走り出す方向を矢印が正確に示してくれないので勘で走る方向を選ぶことになる。結果完全に反対方向に走り出していることがわかり、グーグル地図をミシュランに切り替える。2013年と同じである。こちらは走る方向がわかるように出来ているため、問題がない。ミシュランの地図は日本では使えないので、ヨーロッパに来た時にしか使えない。
モンカエリ、サンテナ辺りまでは12キロ位で何ともない。見晴らしのよいところでトリノの方向を望むと昨日リンゴットで見た工事中の超高層ビルがすごい迫力でせまる。
ここら辺までは大都市トリノの郊外ということで、次第に景色が小さなコムーネが点在する農村風景になる。
背中の8キロの荷物が徐々に効いてくる。体重が8キロ増量したのに、筋肉が疲れてくる。そして細かな鱗状のひびが入った道では道路からの振動が体に伝わらないように気をつけなければならないためダメージは大きくなる。
見た目以上に振動はきついし、走るところがない。 |
2、astiの街並みは別格ものだった
街並みは景観の一種であるからどんなによくできた街並みでも醜いものが視界に入ってくると街並みの形成を邪魔してします。電柱電線はその元凶であり、日本の街並みを低次元にしているのだが、いくら良好な街並みをつくろうと考えても、電柱電線が出来ると台無しになるのが通例である。イタリアでは電線電柱がないのは当たり前なのでこれだけで有利になるが、実は電線電柱に匹敵する大敵があるのだ。それは落書きである。トリノの街の落書きの多さには辟易させられたが、astiの中心地区には落書きがほとんどないのだ。
そしてastiの街並みが別格である理由は床(舗装)にある。基本はつぶて大の茶系の丸石を埋め込んでいるが、これはマントバなどでも見られる。astiの素晴らしいのは茶系の丸石に統一していること。これが錆色に見えるとよくないが、建物の壁ともマッチして調和が取れている。しかも丸石埋め込みだけでは単調になるし歩きにくいので、両側に一枚石を並べている。道の中央に集水溝を設けているのも秀逸。
Asti中心地区の古い集合住宅の一部を民泊にしている「Relais Cattedrale」。宿泊費は87.5ユーロ。
ベッドの向こう側にバストイレがつくの寝室です |
まだ旅は始まったばかり。足腰身体を十分に休めて、疲労を次の日へ持ち越さないように。たくさん栄養も付けてリラックス!!!
返信削除-林 操-