2013年6月14日金曜日

南欧自転車ぶらり旅  第二十五日

 今日も快晴。パドヴァからトレヴィソまで約50キロをチャリユキとともに自力走行。今日もSygicのナビにはお世話になりました。パドヴァの郊外は企業が進出して工業地域を形成しています。こんな超高層ホテルが建っていました。赤いグラデーションがきれいですが、単に赤いひさしみたいなのを張り出していて、その張り出し加減でグラデーションがかかって見えるようです。

 でも、企業の進出地それも工場や倉庫などの建物が並ぶところは、どこも同じように見えてしまいます。
 道路の交通量は結構ありましたが、走行上はさして妨げにはなりませんでした。むしろトラックの運転手さんたちが、気を遣ってこちらの自転車との離隔をとるため、隣の車線にはみ出して抜いてくれるので助かります。

数ヶ月前にはイタリアの債務危機で、緊縮財政を主導する首相の人選に苦労し、国債の金利が上がるとともに、ユーロが下落し、このまま行くとイタリアはどうなってしまうのかと思っていたのですが、こちらへ来て、町から町へ移動していると、高速道路や地方幹線道路には2両連結や長尺車両のトラックがうなりを上げて走っています。運ぶものがあるから走っているわけで、膨大な量の品物が国内を動いているのです。企業の経済活動は活発であることが分かります。ミラノで見たような再開発事業で新しいビルが建設されていたり、ミラノのドゥオモもそうですが、各地の世界遺産級の施設には養生シートがかかり、修復工事が進められています。お金はいろいろなところで活発に回っていることがわかります。債務危機の結果、生活レベルでいろいろな影響が出ているようには見えません。高級車も多くはありませんが走っています。大抵はドイツ車が多いですが。
 途中ちょっと立ち寄った町Noaleでは歴史地区の一角に多くの露天がテントを張ったりして店を広げています。初めて見たのですが、大型トラックの荷台部分が完全に店になっていて、種々な魚がガラスケースに並べられています。これを牽引してきた運転席部分は近くに駐車しています。町の魚屋の3倍から5倍の規模がありそうな移動店舗です。これは肉や野菜でも同様の仕組みで並んでいます。そして町の規模はそんなに大きくないはずですが、夏休みに入ったせいか若者子供も多く、大いに賑わっていました。
この奥にテントが並んでいました
ほぼ、毎日ジェラートを食べています。老いも若きも子供もジェラートはみんな大好きです。いままで写真がないのはすぐ垂れてきたりするので食べる方に集中してきたからです。今日はイチゴとメローネ(メロンだと思ったらちょっと味が違った)の2種です。値段は2.5ユーロ。安いところだと2ユーロというところもありました。
この盛りのよさ

 今日のホテルはアグリツーリズムのホテルをトレヴィソの郊外にとりました。過去二回、アグリツーリズムのホテルで美味しい料理をご馳走になったので味を占めたのです。しかし、チェックイン早々、残念なことに、夕食が食べられるのは金曜日土曜日日曜日の3日間だけで、今日は夕食はなしですという説明がありました。

 トレビソは人口8万人。中心地区の四周に川があり、水がポイントの街でもあります。建物は古いものでは11世紀(ドゥオモ)のものもありますが、特に印象に残る建物はありませんでした。街並みでは、道路の舗石としては赤茶色のピンコロを放射線状に並べたパドヴァでもよく見たものが大部分で、あと玉石を埋め込んだものが少し。全体的に地味な印象です。
ポルティコも健在です
白い建物は比較的新しいようです
 <ホンイチの街並み>
トレヴィソの川に面して家の並びが美しく修景されているので、これにしました。
流れがあるので線状になる水草のグリーンが美しい
<本日のホテル>
トレヴィソ「Agriturismo il Cascinale」
40ユーロ。部屋は素晴らしい。ベッドも大きい。でも食事が食べられないのが残念。
ホテル全景
シックなしつらえ




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