2014年4月8日火曜日

街並み評価式 適用事例海外編(2)

② イタリア・ジェノバ(2013年6月現調)

 ジェノバはリグリア州の州都であり、イタリアでも6番目の人口(61万人/08)を有する大都市である。リグリア州ということはサンレモと同じ州で、しかもリグリア海(地中海)に面した港町であるが、人口規模はサンレモの10倍以上もある。
 そしてここで取り上げる街並みは、街路舗装の仕様などはサンレモのピーニャ地区と類似しているが、街並み形成という点ではピーニャに及びもつかないという事例である。

 街路(a):街路の中央は石ころをモルタルに埋め込み、レンガはその両側に敷かれている。かなり急傾斜の道で車の通行はできない。すぐ近くに丘の上をめざす人のためにケーブルカーが設置されており、現在の人通りも少ない。(+1)
 建物(b):左手の建物は住宅だと思うが壁が連なっている。右手の擁壁の上は公園になっている。擁壁はただのコンクリート打ち放しである。ここで最大の問題は手が届く範囲の壁に夥しい数の落書きが放置されていることだ。落書きやゴミの放置などは町が壊れていくもっともわかりやすい兆候である。(−2)
 街並み空間形成係数(c):素材としては悪くないが、この状態で街並みを楽しめる状態ではない。(1)
 
 街並み評価式d=(2x4+1)x1=
ジェノバの街並み  




 ③ イタリア・ヴィチェンツァ(2013年6月現調)

  ヴィチェンツァはヴェネチアを州都とするベネト州に属している。近代的な建築家の祖ともいわれるパラーディオが設計した建物が数多く残る街である。建物への意識が高いヴィチェンツァのゆるやかにカーブする街路の街並みを評価してみる。

 街路(a):ピンコロ石を放射状に組み合わせていった定番的な舗装部と両側にボーダー的な石を線状に配し、建物と接する端部は石の並びをかえて舗装している。やや地味ではあるが、建物との間に曖昧な空間が全くない典型的な街路である。(+1)
 建物(b):建物はコーニア(軒線)も通っていないしファサードも高さもまちまちだが、バルコニーの鉢植えや街灯などがアクセントになっている。(+1)
 街並み空間形成係数(c):商業地のような派手さはないが緩やかなカーブが効果的である。(2)

 街並み評価点d=(2x4+4)x2=24
ヴィチェンツァの街並み



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