2013年5月26日日曜日

南欧自転車ぶらり旅 第六日

 サンレモの旧邸宅風ホテルを9時15分頃出発。
 天気は雲が目立つが、お日様は照っている。でも温度は12,3度くらいか。ともかく出発するときから長袖ジャージにベストを着ているのだが、ベストじゃなくて長袖のウィンドーブレーカーでもいいかもしれない。昨日はジロデイタリアのクライマックス、ドロミテ山塊でのレースが降雪のためキャンセルされたとのこと。
 コースはサンレモからリグリア海に沿って、インペリア、ロアーノなどを通ってスポトルノ(Spotorno)まで約90キロ。高低差は最大で120メートルから130メートルとこれまででも一番フラットなコースである。しかもサンレモの街から下の写真のような自転車専用道が続いている。
サンレモから始まる自転車専用道


この専用道は約20キロ続いて終わる。途中にはトンネルも4,5カ所あり、一番長いのは300メートル位はある。トンネル内が照明されており、しかも車は通らないのだから、恐怖感もない。ほぼ平坦で走りやすい道、こんないいことが続くわけがないと思っていたら、上の写真でも雲は多いが、本格的な黒い雲が現れいよいよ雨が来るのか、と思ったのがインペリアの街の手前あたり。雨対策は薄くて軽いレインウェアとバックパックを覆う赤いビニール。ステムについているiPhoneにも上からかぶせる雨用カバーがある。
 雨対策の格好に変身したらぽつぽつと雨滴が落ちてきて、インペリアの街に入ったときにはそこそこの降りである。迷わずイタリア国鉄のインペリア駅をめざす。道路と平行して鉄道が走っているので、ちょっとした町には駅があるのだ。
 窓口で切符を買い、自転車持ち込み料金も払う。しめて10ユーロちょっと。あと4,5分で来るというので、1番線というの聞いてホームへ。すでに列車が止まっているので、自転車を持ち込むが何か様子が変だ、降りて人に聞くとこれはバンティミリア行きだという。昨日通過したのがバンティミリアだから、反対方向の列車に乗り込むところだったのだ。と、相対型の反対ホームに列車が入ってくる。これが乗るべき列車だとこんどは反対側のホームへの移動を開始する。ところが地下通路がわからない、それをやっと抜けて斜面を自転車に乗って漕ぎ上がったところで列車は動き出していた。窓口のおばちゃんは1番線といったと思うが、来たのは2番線。次の列車は2時間後。まあ、別におばちゃんに八つ当たりしてもしょうがない。しかし後で列車内で検札が来たとき、車掌がリグリア地域内では自転車持ち込み料は無料になりましたから、今度から買わなくていいですよ。じゃあ、窓口のおばちゃんは売らなくてもいいじゃないかと知らないはずはないのだから。
インペリア駅で一本乗り損ねた

 1時間20分をかけて13時44分にスポトルノへ到着。到着した頃には雨も首尾よくあがっていた。すぐホテルに行って、チェックインし、腹が空いたのでどこか食べるところを教えてと聞くと、「Red Bull」イタリアレストランを紹介してくれた。もう二時を過ぎていたが店内の5割程度の席が埋まっている。イタリア入国後初のリストランテ、スパゲティ・ボンゴレとクラシックサラダを注文。空腹でもあったが味は満足し、完食してしまった。
スパゲティ・ボンゴレ


<ホンイチの街並み>
 スポトルノのガリバルディ通り。車も入れないほどの幅員であるが、結構手の込んだ舗装が成されている。昨日のサンレモの街並みもそうだが、狭い道でも意匠に凝ると結構ユニークな街並みに展開できるという実例。
 
凝った舗装である
<本日のホテル>
 スポトルノ 「Hotel Mediterranee」☆☆☆
55ユーロ フランスではどのホテルでも朝食は別料金であったが、イタリアでは朝食込みである。Savonaのような大きな都市になるとホテル料金も高くなるが、スポトルノはリーズナブル。

2 件のコメント:

  1. 間もなく1週間、お疲れ様です。
    こんな小さなまちの狭い道路でも舗装がしっかりデザインされているのは何故なんだろう、と疑問に感じてしまうところが、日本人の発想なんだろうなー。
    微に入り細に渡りデザインが浸透している、ことがそこに住む人の感性を磨くのにいかに重要か、と感じます。こんなまちに住み人たちはきっと服装もおしゃれなんでしょうね。

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  2. 雨中お疲れ様でした。
    うまそうですね、パスタ。
    地中海沿いは、ムール貝も最高と聞きます。是非。
    オリーブオイルバーとかも。イタリアじゃ、健康飲料らしいです。
    おっと、食事のことばかりになりました。^_^;

    ジロでは、ニーバリが優勝手前です。今年は天気に恵まれず、ジロが雲を連れてくる、なんて言われてます。これからの行程、悪天候にもご注意。
    そろそろお尻も痛くなりそうな頃合い。引き続き、頑張ってください!

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