2013年5月21日火曜日

南欧自転車ぶらり旅 第一日

ついにその日は来た。
家内、娘、息子夫婦の見送りを引き連れ、羽田空港国際線ターミナルに行く。
エールフランスでチケットは取っているが、往きはJALのコードシェア便で羽田発になった。家から30分と圧倒的に近い。
チェックインでは懸念していた段ボール箱に入れたチャリユキ君が重量ではなくサイズオーバーで超過料金15000円也をふんだくられてしまった。
出発は20日の午前零時40分、ほぼ定刻に出発。これでマルセイユ行きへの乗り継ぎも楽勝であった。パリは午前6時前に着いたが、天気は小雨、温度は10度と低い。しかしマルセイユ便に乗ったらマルセイユは快晴で温度14度とのアナウンス。白い布団の上を飛んでいる状態でこれで晴れるのかな、と思ったら南仏上空に来たら下の写真の通り、雲が消えた。

マルセイユプロバンス空港で段ボール箱からチャリユキを取り出して組み立てる。特にダメージを受けている様子もない。組み立て後の姿は下の写真ですね。

段ボール箱はゴミ箱のとなりにそっと置いておきました。再利用するもどうでもやってくださいという感じ。
 
 事前のシミュレーションなどもしているので、多少土地勘があるような感じもしたが、これが大きな間違い。実は空港を出てからマルセイユ市内まで200メートルくらいの山を越えて25キロ弱。プロローグランとして丁度いい距離かな。夕べ寝てないし。このまま行くとホテルの15時チェックインまで時間つぶしが必要かなと思ったりしたのだが、空港を出て下の写真の高速道路のような道の端を進むのだが、標識にマルセイユ市内みたいな標識はどこにも出てこない。この道は怖いのでもっと普通の道で山を越せないかなと別な道を進もうとiPhoneの地図アプリに大活躍して貰おうと動かしたところこれが本当に使えないと言うことが分かる、
これは高速道路なので恐ろしくて走れない

 ミシュランの地図アプリはGPS機能がついているが、やっぱりナビをしてくれない。青い矢印が出るだけ。原因が分からないがレンタルで借りているWifiルーターがすぐにこけるため、再立ち上げをしたりして実に厄介。さらにルーターの電池が二時間ぐらいで無くなる感じ。グーグル地図、iPhoneの地図も使ってみるが、ナビ機能がうまく働かない。出発したのが10時半頃だが、12時近くなってもマルセイユへの道が見つからないのだ。
 かなり混迷状態になっていたときサン・ビクトレ(Saint Victret)というフランス国鉄の小さな駅に遭遇、マルセイユ方面行きはないのかとホームの方に地下通路からアプローチしたら丁度電気機関車が引く各駅停車が入ってきた。しかも車掌がすぐそばに降りてきたので自転車をこのまま乗せられますかと聞いたら最前列の車両に自転車置きがあるというのですぐに乗せる。ホームが低いので自転車を持ち上げるのがきついが、無事フックに引っかけたのが下の写真。

電車はトンネルに入り10分ぐらいでマルセイユのターミナルに到着。助かったのです。

<本日の街並みハンティング>
 マルセイユは、紀元前からの歴史があり、しかも船の時代にはフランスの玄関口でもあり、永井荷風や夏目漱石なども欧州への第一歩をマルセイユでしるしている。以前コルビジェのユニテダビタシオンを見たときには、マルセイユに対して好印象であったが、今回iPhoneアプリの使い勝手の悪さで絶望的になったため、もうゆきあたりばったりで市街地のいろいろなところを見たが、街並みとして多少気にとめたのが下の写真の通りです。といっても並木が伸びやかに育っていて、粗隠しをしているところがある程度でとるにたりないものだが、他の通りは街並みという観点からいうことは何もなく、しかもアフリカアラブ系の人たちが屯していて、街中でサラマレイコムと挨拶している。
建設中の美術館の通り
 物乞いも路上生活者もいる。ともかく唖然とするような町なのです。マルセイユは2013年の「欧州文化首都」に東欧のどこかとともに選ばれたのだが、「マルセイユに文化なんてあるのか?」という突っ込みを入れるくらい、縁遠い都市だったのだ。

<今日のホテル>
 「アパルトシティマルセイユユーロメッド」という長い名前のアパート形式のホテルで、流し台、冷蔵庫、IHヒーター、電子レンジなどがついていて自炊も可能というホテル。施設は新しいし、そこそこデザイン性も意識している。非常に面倒なカードキーがついていて15分くらい格闘してやっと入れた。港に近いけど、周りは相当危なっかしい地域のようである。税サ込み5,079円、朝食別料金10.5ユーロ。

今日の走行距離は分からないけど、20キロくらいかな。経路はマルセイユプロバンス空港からマルセイユ市内。途中鉄道利用有り。




1 件のコメント:

  1. まずは現地到着お疲れ様。そしてちゃりゆき君も無事組めたようで何よりです。
    GPSはおもちゃ程度の考えで、やっぱり現地の空気や雰囲気で走れるといいと思いますよ。
    天気、良さそうだね。気を付けて!

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