2013年1月8日火曜日

2013年年頭のご挨拶

年が改まり、2013年がつつがなくスタートした。
時間の連続性からいうと、年が改まるというのは意識の中のことでしかないが、それでも送られてきた年賀状を見て、無事に歳を越したことを確認すると、ひとつの関所を越えたような気持ちになります。
 下の写真は、東京・日野市の高幡鹿島台ガーデン54のメインエントランスです。これだけを見ても、特に感じることはないかもしれませんが、製作した本人の感慨としては振り返って、既存の街並みを見ると、よく見慣れた住宅地の景観があり、それとの比較できちんと計画して創り出されたもののすばらしさを実感するのです。
G54のメインエントランス
下の写真が振り返ったときに見える街の景観です。
鹿島台の街並み
同じ立地でもよい街並みになるように細心の心遣いをして、電柱や道路のペイント、標識などを排除し、たっぷりとした植栽を配することによって、全く別物の景観を実現できるのです。

 今年から日本だけでなく、世界の街並みを求めて、行脚の旅を始めます。その原点となったプロジェクトを見ていただきました。



2 件のコメント:

  1. うちの前の道は戦前「桜横町」と呼ばれて加藤周一残した詩が今でも歌われています。彼が小学生の頃この道を通って常磐松小学校に行ったのです。その頃の事を覚えている人はいますが、今は全くその面影はなく、桜並木を復活しようという運動もあったそうですが、桜の木を植える隙間もないという有様で、どうしようもなかったようです。
    松岡

    返信削除
    返信
    1. 桜の木を植える隙間のない道にも電柱は当然の権利のように傲然と立っています。電柱を抜いて代わりに街路樹を植えれば、これだけで道の価値が上がります。公共事業で橋やトンネルを造ると未来永劫維持管理費がかかるのに、通る車は数えるほどという状況よりも、地上に出ている電柱を公共事業で地中化し、植樹してしまえば、1兆円で千キロも地中化できるのです。

      削除