2023年9月24日日曜日

バスクの街並みを訪ねて2023 第八日

 1,最終日(9月18日)の行程

 ビトリアーガスタイズの朝、六時に起床まだ外は高速道路の照明がオレンジ色に光り、車が疾駆している。幸い雨は降っていない。それを確認してから、ルーティンの体操をして身支度をする。七時より五分ぐらい早めに出発。ホテルのレセプションに女性がいる。今回の旅行で最も当たり前のことができたホテルで、部屋のキーカードを返してグッパイである。ビトリアーガスタイズ駅まで約十キロ、サン・セバスティアンまでの電車の発車時刻は8時57分。この電車に乗れないと次は夕方までないので、当然ベアリッツ空港からの飛行機にも乗れない。だから何があっても遅れる訳にはいかない。駅まで10キロの距離も順調に走れば3,40分である。しかし何があるかわからない。雨がふるかもしれない、パンクするかもしれない。また脚がつることだってあるかもしれない。だから時間の余裕を持って出発した。はじめの5キロぐらいまではまだ暗いので道路の状況をか細いライトで照らして走った。幸い車はそんなに多くはない。道はほぼ直線でナビの世話になることもあまりなかったが、最後の1.5キロはナビの世話になった。無事ビトリアーガスタイズ駅に到着。駅構内のコーヒーショップが開いていて、パンにハムを挟んだもの、オレンジジュース、コーヒーで朝飯。

 サン・セバスティアン行きの電車は拍子抜けするほど閑散としていて、一車両に数人しか客は乗っていない。自転車を立てて前輪をハンガーに引っ掛けることができたので、あまり自転車のことは気にしないで外の景色などを楽しんだ。

 サン・セバスティアン駅は前々日に来ているので、ここから市内のアマナ ドノステアという私鉄の始発駅にゆき、そこからエンダイア(フランスとスペインの国境の町)まで1時間程度電車に乗る。スペイン国鉄とちがってこちらは駅間隔も短くしかも散歩がてらの犬を連れたり、自転車なども自由に乗れてなかなか市民の足として定着している。

 エンダイアからはフランス国鉄に乗る。ここからパリ行きのTGVも出ているが、こちらは各駅停車でベアリッツ駅に向かう。ベアリッツ駅はホテルからも至近で馴染みがあるのだが、実はベアリッツの街、数年前のG7が開かれた時、トランプが共同声明の発表に難色を示してフランス大統領のマクロンやドイツのメルケルが困っている時、生前の安倍くんがトランプを説得して何とか乗り切って、マクロン、メルケルなどから大変感謝された会場がここベアリッツでありました。

 ベアリッツは到着したときに2日滞在しているが、空港と飯場のような安ホテルの印象だけで高級リゾートとして有名な海岸方面に行っていなかったので、出発まで時間があるのでビアリッツの駅から市街地に向かって坂道を登っていった。ここはバスクメゾンだらけで、二日目に行ったバイヨンヌの東端にあるサンピエールディルブよりも規模は大きいというか何時間後かにわかるが、まち全体がバスクメゾンで、自分が泊まったホテルのあたりは小さな工場があったりして住宅が少なかったせいかここまでバスクメゾンがあるとは思いませんでした。














 そしてパリで乗り継ぎで22時に東京に向けて出発し、ハンガリー、カザフスタン、モンゴル、中国など南回りで12時間無事東京に到着しました。羽田で自転車を組み立てたのですが、ギアが2,3枚しか使えず、だましだまし多摩川のサイクリングロードを走って家へ戻りました。いつも走っている多摩川サイクリングロードですが、夜9時頃走るのは初めてで、昼とは違うので視認性が悪く走りにくかったですね。やれやれ。

 



 

1 件のコメント:

  1. あれ、結構短いね。年齢を考えるとこのくらいが適当かも。無事帰還おめでとう。

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