SetubalからFaroまで
今日の移動は鉄道利用が前提である。300キロ近い距離を移動して、一気に地中海まで出ようという目論見である。
SetubalからPinhal Novoまで約15キロをチャリユキで移動し、Pinhal NovoからFaroまではポルトガル国鉄(CP=セーペー)のIC(都市間急行)でいく。
最初の走りは、列車で行くと10分余のところを1時間ちょっとかかってしまった。それも見込んでPinhal Novo駅についたときには、発車まで1時間半位の余裕があった。切符売り場は前にひとりいるだけですぐ自分の番になる。英語でいい?と聞くと中のおばちゃんは言下に「だめ!」という、やむなく片言のスペイン語でFaroまで一枚と言って、11時6分発の説明が出来ないので手帳の時刻を示すと、20ユーロ弱で幅広のレシートをくれる。これが切符なのである。切符好きな鉄ちゃんとしてはこれは勘弁して欲しいという感じだが仕方ない。ここで問題は自転車をそのまま積めるか、輪行袋に入れるかである。ポルトガル国鉄のHPには、ICでは2等車の特定の座席が指定された時にはそのまま積めるが、その席が確保できないときには畳んで袋に入れるように書いてある。それを聞くのは無理なのでビチクレットOKと聞くと、両手を顔の上で合わせて畳んでという仕草。
じたばたしないで覚悟を決める。時間は十分あるがいつも輪行袋に入れるのに四苦八苦してしまう。そして定刻より1,2分遅れて列車が来て乗り込む。結構こんでいて空き席は見あたらない。入口を入ってすぐの席だけが2列であとは4列配置。ポルトガル国鉄が自転車をそのまま持ち込んでいいといっている席が2列の席なのである。ただフルサイズの自転車を横に置くのは無理なような気がする。でも自分の自転車をその席の隣に置かしてもらえたので助かりました。
pinhal novo駅に侵入してくるIC。ホームの高さが日本と同じは珍しい |
結果的に列車の選択が正解だと思ったのは、全体区間の半分以上が人が住んでいる気配がない土地を走っていたことで、こんなところを自転車で走ったらホテルのある街までたどり着けない可能性が大なのだ。そして地中海が近づくにしたがって、しだいに高台に別荘とおぼしき建物が目立ってくる。どこからかわからないが日射しの強さも変わったようだ。南イタリアと同じ日射しである。
窓から見える景色もこんなのが続く |
Faroはリゾート都市であるが、時期的にはまだ早いのか訪問者は少ない。到着してホテルにチェックインしてから、中心地区に行ってみたら、ありました敷石舗装Faroバージョンが。こちら製作年代が敷石で描かれているので1990年代のものであることがわかる。やはり敷石舗装の歴史は2,30年であることがわかる。
Faroの場合には、手がこみすぎていてかえって魅力を減殺しているものもある。しかし周辺から歩道の敷石舗装をして中心地区にひとを誘導し、そこにはもっと趣向をこらした敷石舗装で買い物、食事、お茶などで客を滞留させようと意図している。公園なども敷石舗装の対象になっている。
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