一つの町に二晩以上泊まると、何となく町の風景に見慣れて、日常化し、退屈になってくる。自分としては1カ所一泊がリズム的にはいい。何日も同じ町にいると旅人でなく、住人の目になるような気がするからだ。
朝9時半頃ホテルを出発し、cais do sadreをめざす。大部分が下りだが、車も人も多いので神経を使う。船のターミナルは昨日下見してあったので、Cacilhas行きの切符売り場で1.7ユーロの運賃を払って、すぐに乗船。10分くらいで対岸に到着。
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シシリーの海峡を思わせるがこれはテジョ河でリスボンの対岸を見る |
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CACILHASからリスボン河を見る |
Setubalまでは40キロなので、東京で日頃乗っている距離である。道は国道10号線を行くのだが、結構車の量は多い。工業団地やマンションなどがリスボン郊外のありふれた光景が続く。Setubalの手前10キロ位の所に150メートル程の坂があるが、大体は平坦である。昨日リスボンには自転車乗りは少ないのかといったが、国道10号線にはロードレーサー、マウンテンバイクなどできっちり走っているひとが目立った。別に言葉を交わすわけではないが、目が合うと共感できるところがあるのだ。
Setubalには大規模な敷石舗装の街並みがあることは、事前の調べでわかっていたが、期待を裏切らない敷石舗装のテクニックを駆使した街並みが出来ていて驚いた。基本的には肌色を地色にして黒の敷石で模様を描くのだが、パターンがいろいろあり、中には赤御影石をまじえて、3色のものがあったりする。地味な色の二色(時に3色)で建物が目立たなくなるほどインパクトがある街並みが出来ている。道の重要性については、街並み評価式で道には係数を2にして、建物と差異化を図ったのだが、ここの敷石舗装では2では足りないくらい道の存在感が出ている。石そのものの質感が重要だと思って来たが、その組み合わせでこんな素晴らしいものが出来る。ポルトガルの石工の見事な腕に脱帽である。
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単純なグリッドタイプだがディテイルはすごい |
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三色使いで線形の模様 |
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何でもこいなのでこれもあり |
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