第二十九日 7月2日 帰国
本日無事帰国致しました。成田空港に降り立ったときの蒸し暑さを感じたときに、日本に帰ってきたんだと実感しました。そして今回の南イタリア周遊で気づいたことをランダムにまとめてみましたた。
①南イタリアは思ったより大きかった
今回の南イタリア周遊は自分の距離的な認識が甘かったことが露呈するものであった。つまり、南昨年のマルセイユからトリエステまでの一筆書き旅行と比べると距離がずっと短いという認識があった。長靴のつま先からかかとまでの距離が400キロ以上もあるとは思わなかったのだ。シシリア島の大きさも四国より大きく九州より小さいのだから島ではなくこれだけで一国でもおかしくないぐらいの大きさであった。鉄道の多用もこのようなスケール感を克服するためにやむをえなかった。
②五月と六月では相当気温の差や陽ざしの強さが違う
昨年は一日だけ雨に降られたが、今回の29日間一度も雨にあっていない。この間、日本では梅雨に入り、晴れた日の方が少なかったのではないか。雨が降らないだけでない、陽ざしのきつさも尋常ではない。頭がくらくらするような厳しさで、ホテルなどの部屋に入っても、窓などの開口部をよろい戸で8割くらいふさいでいるところが多い。まともに日の光を部屋の中に入れたら、まぶしくて堪えられない。今回偏光サングラスを2本持参したが、幸い1本もなくすことなく旅を終えることができた。ただ素晴らしいと思ったのは湿気がないので、木陰に入ると爽やかで本当に気持ちがいい。昨年よりも期間を半月ずらしたのは正解であったが、陽ざしのきつさと暑さに長時間走ると大量の水を消費し、体力を奪われるというマイナス面があったことも否めない。
③イタリア男性はマッチョが多い
これはイタリア男性は身長こそ日本人と比べても同じか低いぐらいなのだが、しかし全体的に胸板が厚く、腕も太くしっかりしていて、肉付きがいいことに驚いた。無論いわゆるデブ体型もいないわけではないが、おしなべてマッチョなのを確認した。これは食べ物のせいなのか、筋トレが非常に普及しているのかどちらかであろう。
④背中の荷物は7キロでも重荷であった
今回は。少しでも軽量化できるよう昨年以上に持ち物を厳選した。しかし結果的に昨年とほとんど変わらず、この7キロのバックパックを背中に背負って、50キロ走るのは大変であった。そこでできるだけ早くその日のホテルに到着し、チェックインができれば部屋にバックパックをおいて、チェックインができないときにはデポジットして、カメラだけを持って出ると本当に身軽に動けるのである。
⑥地域的な差は結構大きい
イタリアの南北格差が大きいことはずっといわれていることであるが、州による地域的な差も結構大きいことがわかった。街並み探訪の観点からも、州による違いがあるようでいい街並みが多い州と、あまりそれが期待できない州がはっきりしているように思った。
⑥イタリア語の聞き取りはむずかしい
地方を走っているとホテルやリストランテなどでも英語が通用しないところが多くある。だから何をするにしても多少はイタリア語を並べて云うと、当たり前のようにうまくいくことが多い。ところが人々が話すことやテレビから流れてくるイタリア語は全くといっていいほどわからない。イタリア語には独特の単語が多い。語尾の変化が厄介である。だからヒアリングも文章を読むのも大変むずかしいと感じた。語学センスがないと云われればその通りなのだが。
⑦街並み探訪の成果は
今回よい街並みに出会えた街は、チボリ、テルモリ、アルベロベッロ、オストゥーニ、ブリンティジ、レッチェ、ノート、パラッツォ・アドリアーノ、エーリチェでした。これらは一眼デジカメで撮った写真が多数ありますので別の機会にご紹介できたたらと思います。
以上長期間おつきあいしていただいた方々にはお礼を申し上げます・